【住民税】知らぬ間に未払い!?自宅に届いた住民税の納付書は無視厳禁!

ふわねこさん

はなさん、お疲れ様です〜

そういえば自宅に住民税の通知がきたんですけど、給与からひかれてますよね。払わなくていいんですよね?

はな

ふわねこさんは普通徴収なので給与から天引きされてないですよ。自分で納付してくださいね!ほっとくと未払いになって督促状きますよ。

ふわねこさん

えっ!そうなんですか?知らなかったです。無視しようと思ってました!

自分で納付するの面倒です。どうしたら給与から引いてもらえるんですか?

会社員は「特別徴収=住民税が自動的に会社から引かれている」ことが多いですが、「普通徴収=自宅に届いた住民税の納付書で自分で納付をする」こともあります。

サラリーマンの住民税の納め方がどんな仕組みになっているのか、勉強してみましょう!

こんな方におすすめ!
  • 転職を考えている人・したばかりの人
  • 自宅に住民税の納付書が届いて混乱している人
  • 住民税の仕組みについて知らない・知りたい人

※わかりやすく・楽しく学んでいただくために、ざっくり・カジュアルな表現を多用しています。より専門的に知識を深めたい方は、国税庁など専門機関のHPをご覧ください。

そもそも「住民税」って何?

はな

じゃぁ、せっかくなので、まずは住民税について説明しますね!

住民税とは「その年の1月1日に住んでいる自治体に収める税金」のことです。東京都港区に住んでいれば港区に…、北海道札幌市にすんでいれば札幌市におさめる…というわけです。

ただ日本に生きているだけで支払う必要がある税金なので、ある意味「日本に払っている家賃」みたいな感じかもしれないですね。

住民税の金額はその人の所得によって決まるので、収入が少ない人は0円であることもあります。

住民税の金額は、

  • 会社でする「年末調整」(会社員は基本的にこれで完結)
  • 必要に応じて各自行う「確定申告」

で決まります。最近はふるさと納税や副業などが浸透してきて年末調整できない所得や節税方法も増えているので、今まで会社員にとって疎遠だった「確定申告」を身近に感じる機会も増えているのではないでしょうか。

それらにより決まった住民税額を「翌年の6月から翌々年の5月までに収める」のが住民税です。

  1. 2022年の所得を年末調整(10〜12月頃)・確定申告(翌年2〜3月)をする
  2. その内容をもとに、国が住民税額を計算して、会社や個人に決定通知をする
  3. 決定通知金額を2023年の6月から納め始める

というサイクルで行っているため、その年の所得に対しては翌年納付するスタイル(例:2022年の所得に対する住民税は2023年6月〜2024年5月に収める)です。今年分の住民税ではないので注意しましょう!

ふわねこさん

今の収入に対して引かれてると思ってました!今年たくさん稼いで退職して来年収入が0円になっても、住民税の支払いはあるってことかぁ…

住民税の2つの納付方法

はな

じゃぁ住民税が理解できたところで、住民税を支払う2つの方法について理解しましょう!

住民税には2つの納付方法があり、「普通徴収」と「特別徴収」の2つがあります。

  • 普通徴収…個人が年間の住民税額を一括もしくは年4回にわけて納付する
  • 特別徴収…会社が給与から天引きして、自動的に各自治体に納めてくれる(会社員は原則こっち)

前述した名称のとおり、「普通」は一人一人が自分で確定申告をし、住民税を収めるものなのですが、日本のシステムでは住民税の徴収漏れを防ぐために、会社員は給与から自動的にひかれる「特別徴収」が原則となっています。

そのため、「会社員の住民税は自動的に給与からひかれるものだ」という認識が一般的のため、会社員でも普通徴収になるケース(=自宅に納付書が届いた場合)に無視をしてしまったという話を多く耳にします。

ふわねこさん

世の中的には会社員の方が多いから自動的に給与からひかれてる方が「普通」ですよね。なんか矛盾した名前ですね〜

では、会社員なのに「住民税が普通徴収になってしまうケース」ですが、大きくわけて2つです。

  1. 転職した時
  2. 年末調整担当者or自治体がミスって普通徴収にしちゃった時

はい、ここで一応担当者を経験したことがある目線で補足させてください。

「②担当者や自治体がミスってしまった場合」は「いやいや、まじで勘弁してよ、仕事ちゃんとして?」と思われるかもしれませんが、業務に携わっている担当者も人間です。

場合によっては何百人・何千人の年末調整を2〜3ヶ月の間で1〜数名で実施しないといけないような場合もあり、締切がタイトであるという特性上、どうしてもミスが発生する可能性が高くなります。また、そもそも会社員が年末調整を理解していないケースも多く、質問多い・ミス提出多い・そもそも提出してくれないなどあり、「年末調整楽しい!」という担当者はいないと正直感じてまうような業務です。

はな

わたしは税金マニアなので自分の年末の還付金額を先に知れるので楽しいと思っちゃうんですけど、この考えは多分相当レアですね

人間誰しもどんな仕事であってもミスはつきものです。だからこそ温かい目で見ていただき、万が一ミスがあった場合はそれに気付けるように、自動的に引かれている住民税やその他税金等についても関心をもち、リテラシーを高めていただけるととても嬉しいです。

ふわねこさん

はなさん、話それてますよ〜…!でもふわねこが今年転職してきたので普通徴収になったんだろうなってことはわかりました。

どっちにしても自分で収めるの面倒だし、4分割だと1回あたりの金額が高くて嫌です。会社から引き落としに変えたいんですけどできますか?

住民税を特別徴収してもらう方法

はな

(はっ!つい思いがあふれてしまいました…!)

じゃぁ次はふわねこさんの普通徴収を特別徴収に切りかえる方法と、そもそも事前に防ぐ方法についてお伝えしますね!

転職した時

転職前の会社をA社、転職先の会社をB社としましょう。

ざっくりというとやり方は

  1. A社に在籍している時にA社に頼む
  2. 普通徴収になり、住民税の納付書が自宅に届いた後にB社に頼む

の2つがあります。

A社に在籍している時にA社に頼む

退職の手続きをしてもらっている時に「次の会社に提出するので、給与所得者異動届をください」と伝えて、その書類を作成してもらいましょう。

「給与所得者異動届」とは、あなたの住民税納付先へ「給与所得者である●●さんが、A社からB社に転職(異動)するので、今後の住民税の納付はB社から行いますよ」と伝える書類です。

A社から書類をもらったら、その書類をB社に速やかに提出しましょう。B社が手続きに必要な情報をその書類に加筆し、住民税納付先の自治体に郵送し、手続きをしてくれます。

これをすることで、転職をした場合であってもシームレスに特別徴収を継続することができます。

注意点としては

  • A社の退職日とB社の入社日に期間があく場合は、その期間によっては難しい
  • 提出が遅れた場合、A社に被害がいく

ことです。B社が遅滞なく手続きをしないと、住民税の納付請求が退職したA社に行き続けることになります。B社への入社日に即提出することをおすすめします。

ちなみに、会社によっては希望しなくても自動でその書類を作って渡してくれるところもあるようですが、個人的な所感としてはそのような企業の方が圧倒的に少ないです。(感覚的には2割くらいな印象です)

普通徴収になり、住民税の納付書が自宅に届いた後にB社に頼む

では、普通徴収に切り替わった場合です。

B社の担当者に「住民税が普通徴収になっているので、特別徴収に切り替え手続きをお願いしたいです」と伝えて、手続きを行ってもらいましょう。

この時、B社はその人の住民税の納付金額を知る必要があるため、自宅に届いた住民税の納付書を持っていき、渡すことをおすすめします。自治体によっては誤納付(個人も会社も両方同時に支払っちゃう)を防ぐために納付書を回収するケースもあるので、2度手間を防ぐためにもなおさら持っていきましょう。

B社は「特別徴収切替届」という書類を書いて自治体に提出してくれます。これは「●●さんの住民税はB社が責任もって●月から給与から天引きして、おさめますよ〜」という内容の書類です。この書類によって手続きが完了した後、住民税は特別徴収に切り替わり、給与から天引きに変わります。

ただし、普通徴収の納付期限が過ぎた部分に関しては自分で収める必要があるので気をつけましょう。たまに「一括で払うのキツイんで、期限切れの部分も分割したいんですが…」と相談されるケースもありますが、ほぼ100%ムリです。(過去何度が自治体に交渉したケースがありますが無理でした)

どうしても普通徴収部分を分割したいなど金銭的な事情がある場合は、自分で自治体に相談してみてくださいね。

ふわねこさん

無事切り替えられるんですね!よかった〜!今度納付書もっていきます!

年末調整担当者or自治体がミスって普通徴収にしちゃった時

自分が確定申告で普通徴収を希望したわけではないにもかかわらず自宅に住民税の納付書が届いたら、会社か自治体のミスの可能性も考えられます。

その時は前述したようにB社に頼み、特別徴収に切り替えてもらいましょう。

はな

所属している会社で年末調整をし、その会社に翌年も勤務する場合は、よほどのことがない場合は自動的に特別徴収になるので心配しないでください。

ただ、もちろんミスが起こってしまうこともあるので、その時は気づいたらすぐ会社に連絡してみてくださいね。

自宅に届く住民税の納付書を放置するのは危険!

ということで、「住民税の納付書が自宅に届くケース」について解説させていただきました!

うっかり放置すると、

  • 個人に督促状が届く
  • あまりにも放置すると、裁判所から差押通知が届く
  • 所属している会社に問い合わせがいき、給与から差し押さえされる
  • 延滞金も払わないといけなくなる

とふんだりけったりです。

特に、会社に連絡がいくと「この人はそういったことにかなりルーズな人だ」という印象を持たれたりと恥ずかしい思いをすること間違いなしです。(会社に連絡がいくケースは稀で、督促状や差し押さえをよっぽどの期間放置しない限りは会社に連絡がこないことも担当者はわかっています)

自宅に届いた普通徴収はなんらかの理由があって届いています。無視せずに、自分で納付する、特別徴収に切り替えてもらう…などの対応をスピーディにとって、しっかりとおさめるべきものはおさめましょう!

ふわねこさん

会社に連絡いくのははずかしいなぁ…無視しなくてよかったです〜。また困ったことがあったら相談します!

はな

住民税に限らず、税金や社会保険って勝手に引かれているからわかりにくいですよね。わからないことは、いつでも相談してくださいね!

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