こんばんは!みなさんは複業(副業)はされていますか?もししているなら、どのような形態でしているでしょうか。
現在わたしは、業務委託契約での複業をいくつかしており、いわゆる「請負型(成果報酬型)」と「準委任型」の2つの形態で契約をしています。
実は最近、「準委任型の業務委託契約」で、時給制から月給制に変えてもらうことになったのですが、それによりよかったことがたくさんあったため、紹介をしたいと思います!
Contents
「請負型」と「準委任型」の業務委託契約とは?
まず最初に業務委託契約の2つのタイプについて紹介しておきます。
たとえば、
- エンジニアが50万円で開発依頼をされたプロダクトを完成させて納品する
- 委託された動画を編集して完成品を納品し、1本あたり1万円で請け負い、納品する
- リストへ依頼されたデータを入力し、1件入力50円で納品する
- ライターが依頼された記事テーマに沿って記事を書いて、文字単価1円で納品する
といったものがあげられます。あくまでも「完成させること」が基本です。
では、準委任型契約をみてみましょう!
「委任者が法律以外の行為をすることを受任者に委託し、受任者がこれを承諾することによって効果が生ずる。」契約
※法律行為をするものは「委任型」契約と言います
たとえば、
- エンジニアが時間単価1万円で開発依頼をうけ、40時間を使ったため40万円請求した。完成はしなかったので開発途中のものを納品した。
- 業務改善に関するコンサルティング料として10万円をもらいコンサルをしたけど、業務改善はしなかった
- 「月次決算」に関する経理業務を時間単価5000円で委託され、10時間かかったので5万円請求した
といったケースです。
準委任契約は「成果物」がなくても報酬が支払われるのが特徴です。
例えば3つ目の例である「月次決算」の業務委託も、委託側から見た時に期待と全然違ったものが納品された場合でも、委託元は請求された金額を支払わないといけないのが基本です。
準委任契約を「時給」から「月給」にしてよかったこと4つ
さて、では本題に入りましょう!まず最初にわたしの今回の業務委託契約について紹介します。
わたしは「企業の管理部門業務(一部)を時給制で請け負う」という準委任契約を結んでいました。
担当範囲の業務が発生したタイミングで必要に応じて対応するスタイルのため、月によって業務委託費用に差がありましたが、これを時給制ではなく「管理部門における〇〇業務の対応一式で月●万円」という契約に切り替えてもらうことになりました。
もともとは会社側からの申し出だったため、特にこだわりがなかったわたしはそのまま受けることにしたのですが、これによってよかったことがたくさんあったため、今後業務委託をする時はできるかぎりこの方針でいこうと決めました。
その理由はこの4つです!
細かい業務時間が気にならない
1分単位で給与が発生する時給制の雇用契約(パート・アルバイトなど)とは違い、時給制の準委任契約の場合は15分、30分、1時間単位などで請求が発生することが多い印象です。
わたしの場合も15分単位で切り捨てる契約のため、たとえば「10時間14分」の業務をした場合は、請求は「10時間分」となります。
そうなるとわたしも人間なので、もったいないなぁと思ってしまうのが本音。
それが月給制になったところ、何時間業務をしようが一律で「月●万円」という報酬のため、細かい時間を気にする必要がなくなりました!
精神的にも楽ですし、細かい時間管理の手間から解放され、身も心も晴れやかです!
生産性向上への意識が高まる
2つ目のよかったポイントは「生産性向上への意識が高まる」です。
もともとだらだらと仕事をするのは好きではないタイプですが、時給制の仕事の難しいところが「仕事を早くこなせばこなす(質の高い仕事をする)ほど、もらえる報酬が少なくなる」という矛盾。
企業でもよくあるような「仕事が遅くて時間がかかる人ほど残業代がかさんで、仕事ができる人よりもなぜか稼いでいる」というパターンですね。
そうなってくるとわたしも人間なので(2度目ですが笑)、必要以上に効率よく仕事をしようと思えない時もあるのが正直なところ…。
ですが、月給制になったことによって、「100の仕事があって50時間で終わらせていたものを、20時間でおわらせられるようになれば、時間単価が向上する」という構造になりました。
自分で生産性を高める工夫をすればするほど、「時間単価=月給÷業務時間」が上がるってすばらしい!
請負型(成果報酬型)の業務委託と同じような良さが得られ、空いた時間で他の業務委託もできるかもしれない!という気持ちにもなれました。
お互い遠慮せずに仕事が進む
3つ目のポイントは「お互い遠慮せずに仕事が進む」ことです。
というのも、時給制だと「この業務までお願いしちゃっていいかな?追加で費用がかかるのはいいけど、こなせる時間あるかな?」というような、時間に対する遠慮があったようなんです。
それがなくなったことにより、「こんなこともお願いしちゃおう」という気持ちになってもらえたようで、今まで以上にいい意味で仕事は増えました(笑)
ただ、わたしにとってそれはとても良いことなんです。
というのも、もともとわたしは「会社の大事な管理部門の一部を任せてもらうのであれば、正社員とか業務委託とかに関わらず、会社がよくなるための仕事をなんでもしていきたい」という考えのため、遠慮されているのが少し悲しかったんです。
それが月額という、いわばコンサルティングフィーのような報酬スタイルに変わったことで、無茶振りはもちろん会社のコアなハードなところにも入りこめるようになりました。それがとても嬉しいことです!
1人で仕事をせずに、チームで仕事をする
そして最後はこちらです。
これは正直「考えていること」になるのでまだ実践はしていないのですが、月額制で業務委託を請け負えば、その業務の一部を別の誰かに依頼することによって、たくさんの依頼をこなすことができるのではないか?という想像です。ようするにチームで業務委託を請け負うイメージです。
というのも、実は最近、ありがたいことになぜか業務委託の発注が増えそうです。とにかくやってみようということで受けるつもりですし積極的に探しにいっているのですが、おそらくそのうちパンクすることになると思っています(笑)本業ももちろんあります。
ただ、わたしは「思いのある素敵な人に出会ったら、その人の力になりたい」と思うので、断ることをしたくない。万が一そうなってしまったら委託元に許可をとって一部をそれが得意な別の誰かに依頼すればいいんじゃないのかな?という発想です。
(業務の再委託は業務委託契約によって禁止されているケースが多いので、契約書の内容確認や委託元との相談を必ずしてください)
もともと「誰かと一緒に心踊る何かをしたい」と思っていた矢先だったのでこうなったのは必然だったのかもしれません!笑
月給制「準委任契約」のデメリット
いろいろメリットはありますが、一方でもちろんデメリットもあると思います。
わたしが今現在考えているデメリットはこちらです。
- 実際の業務時間がよめない(場合によっては時間単価が激安になる可能性もある)
- いつでも「仕事時間」になり得る
わたしの複業スタイルは「いろいろなボールをひろってなんでもやりたい!挑戦したい!」という思いがベースなので、委託内容をあまりつめないまま「管理部門の●●業務」というような漠然とした状態で意図的にうけています。(これは万が一の際は双方にとってリスクがあることなので、委託元にも委託先にもおすすめはあまりしないです)
そのため、実際に発生する業務と内容がものすごくハードだった場合は時間単価が激安になる可能性もあります。
大前提として信頼関係のある会社との契約であることと、この話を受ける時に念のため「実際の業務量などを見ながら、お互い相談しましょう」と最初に握っているので、それでカバーをしようと思っています。
また、少し話はそれますが、あまりにも買い叩きされているような業務委託契約になってしまった場合は、下請法に抵触する可能性もありますので、委託元の方はお気をつけください!
2つ目の「いつでも仕事時間になり得る」は、月給制だろうか時給制だろうが正直あまり関係はないです(笑)
ですが、お互い遠慮が減る分、気軽に連絡がとれるため、本業中にたくさん連絡や依頼がとんでくる可能性があります。
それはそれで反応しなければいいだけなのですが、「本業中は連絡がとれない」「確認は休憩時間だけ」ということを委託元としっかりすり合わせをしておくことがトラブルを防ぐ上でも大事です。
最後に…|業務委託は委託元との信頼関係が何よりも大事
同じ準委任契約でも、時給制から月給制に変わるだけで、仕事の質が大きく変わることが実感できました!「時間の切り売り」の複業から、少し進化できた気もします!これからも前進し続けます!
また、そもそも業務委託で気持ちよく仕事をするためには、お互いの信頼関係は必須です。関係がよければいろいろと融通してくれるため、良い人間関係を築いて、楽しい複業ライフを送りましょう♩
「当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。」と定められた契約